このページの情報は一般的な説明を目的としており、個別の診断・治療を指示するものではありません。詳しくは担当医にご相談ください。
ICDとは? 必要になるのはこんなとき
ICDは、心室細動や心室頻拍といった致死的な不整脈が起こったときに、自動で電気ショックを与え、命を救う装置です。小さな機械(植込み型除細動器)を体内に植え込み、24時間体制で心電図を監視します。
ICDが必要になるのはこんなとき
- 心室細動・心室頻拍を起こしたことがある方(突然死の既往:二次予防)
- 心筋梗塞や心筋症で心機能が低下している方(将来の突然死予防:一次予防)
- 遺伝性不整脈症候群(Brugada症候群、QT延長症候群など)の中で突然死リスクが高い方
① 経静脈ICD(従来型)
本体を胸に植え込み、電線(リード)を静脈から心臓内に通すタイプです。危険な不整脈を感知して電気ショックまたはペーシングで対応します。
- ✅ 実績豊富で信頼性が高い
- ✅ 心房へもリード留置可能なため、心房ペーシングも可能
- ✅ ペーシング治療が必要な方にも適しています
② 皮下植込み型ICD(S-ICD)
本体とリードを"皮膚の下"にだけ埋め込むタイプ(心臓内にリードを入れない)。胸の横に本体、胸骨の横にリードを配置します。
- ✅ 心臓の中に異物を入れないため、感染・血栓のリスクが低い
- ✅ リード関連の合併症が少ない
- ⚠️ ペーシング機能がない(電気ショックのみ)ため、失神を防ぐ目的には不向きな場合も
③ 着用型自動除細動器(WCD)一時的な選択肢
ベストのように体に装着するタイプの除細動器です。危険な不整脈を感知すると、自動で音声警告+電気ショックを行います。ICDを植え込むかどうかの判断を待っている期間などに一時的に使われます。
使用される場面
- 心筋梗塞直後や心不全悪化直後などで、回復の可能性があるが一時的に突然死リスクが高いとき
- ICDの感染抜去後、再植込みまでの待機期間