このページの情報は一般的な説明を目的としており、個別の診断・治療を指示するものではありません。詳しくは担当医にご相談ください。
リード・デバイス抜去術とは? なぜ取り出すの?
通常、ペースメーカーやICDは長期間安全に使用できますが、以下のような場合には、本体やリードを取り出す(抜去)治療が必要になります。
- 感染症(デバイス感染):傷口の腫れ、膿、発熱など。感染を完全に治すためには抜去が必須です
- リードの故障や断線:リードの動作不良や電気が正しく伝わらない場合
- デバイスが不要になった:心機能が回復した、または別の治療に切り替えた場合
- リードの位置が悪く症状や合併症を起こしている
どうやって抜去するの?
専用の器具(シース)を使い、心臓や血管から慎重にリードを取り出します。通常は鎖骨下の傷口から行い、全身麻酔または鎮静下で実施します。リードが長期間体内にあると、心臓や血管の壁に癒着しているため、専門的な技術が必要です。
主な方法
- 単純牽引:引っ張って抜く(比較的新しいリードに適用)
- レーザーシースや機械式シース:癒着を剥がしながら抜去(古いリードに適用)
治療のリスクと抜去後の対応
治療のリスク
- 血管損傷、心タンポナーデ、出血などのリスクがあります(頻度は低い)
- 古いリードや脆いリード、若年で植え込んだリードなどは抜去が難しい場合があります
- そのため、緊急手術に対応できる専門施設で行うのが原則です
抜去後の対応
- 感染が治まってから、新しいデバイスを再度植え込むこともあります
- 抜去後、デバイスなしで経過観察する場合もあります(症状や心機能による)
- 必要に応じて、一時的なペーシングや新しいデバイスの再植込みを行います