このページの情報は一般的な説明を目的としており、個別の診断・治療を指示するものではありません。詳しくは担当医にご相談ください。
ペースメーカとは?
心臓の動きが遅くなりすぎたり、一時的に止まってしまう不整脈(例:洞不全症候群・房室ブロック)では、体が必要な血液を送れなくなることがあります。そのようなときに、心臓に電気刺激を与えて脈を一定以上に保つ医療機器が「ペースメーカ」です。
- ペースメーカは自動で脈の遅さを感知して、必要なときだけ刺激を出します
- 小型で、通常は鎖骨の下に植え込み、日常生活も問題なく送れます
経静脈型ペースメーカー(従来型)
本体を皮膚の下(鎖骨の下)に植え込み、心臓の中に「リード(電線)」を通すタイプです。多くの患者さんに使われている最も一般的な方式で、複数のリードで「心房・心室の連携」もとれます。将来的な調整や電池交換もしやすいです。
- ✅ 実績が多く、安全性も高い
- ⚠️ リードに関する合併症(リード断線、感染など)の可能性がある
リードレスペースメーカ(新しいタイプ)
リード(電線)が一切ない、小型のペースメーカ本体を直接心臓内に留置する方式です。カテーテルを使って、足の血管から右心室内に直接挿入します。傷口が小さく、感染のリスクが低く、手術時間が短いというメリットがあります。
- ✅ リードや皮膚のポケットがないので、感染リスクやリード故障が少ない
- ⚠️ これまでは「右心室植え込みにのみ対応(心室ペーシングのみ)」が課題でした
最新:心房対応のリードレスペースメーカ 新登場
これまでのリードレス型は「右心室」への単独ペーシングに限られていましたが、最近では"右心房"にも対応できるリードレスペースメーカが登場しました。
- 心房にもリードレスでペーシングできることで、洞不全症候群などの患者さんにも使用の幅が広がっています
- 心房・心室にそれぞれ別のリードレスデバイスを入れて連携させる"デュアルチャンバーペーシング"の時代が始まりつつあります